相談活動レポート(2007)


■電話相談の状況

実際に相談を受けた件数−−−− 14,331件   1日平均39.3件
相談ではない通話も入れると−− 16,165件   1日平均44.3件
無言で切れた電話を含めると−− 20,235件   1日平均55.4件
  
  
  
 2007年の実相談数は、14,331件(男性6,439件、女性7,892件)
であった。相談員の減少、1件当りの通話時間の増加などのた
め、昨年より568件少なくなっている。
(図1)内容別・性別受信状況は昨年と比較しても大きな変化
はみられない。(図2)年代別相談件数では昨年より、20代が
146人、30代が196人、50代が180人と大幅に増加している。





(図3)月別受信件数の総受信数と実受信数・実相談数の
違いは、せっかく繋がっても無応答の人が20%を占めてい
るからである。初めての人や、ためらいながらも、かけて
いる様子がうかがえる。
(表1・表2)自殺志向件数は、女性は昨年と同じだが男
性は53件増加している。うち、40代の男性からの件数は37
件増えている。
 死からはまぬがれたものの、ずっと病と共に時を重ねて
生きている人や、自殺未遂の人を支える家族も痛みを伴い
、疲れ果ててかけてくる。1回の通話がやすらぎとなり、
生きる意欲を呼び起こしている。
 独居の高齢の方々の中には毎月10日に実施されている
通話料無料のフリーダイヤルを心待ちにして、毎回かけて
くる人もあって、繋がりを実感している。
 20代の相談者に、心の病や支援機関についであまり知ら
れていない場合も多く、問い合わせがあれば、相談機関な
どを紹介している。
 自殺前に相談する相手として、親・友人・医師・専門家
に次いで、いのちの電話が利用されているという報告もあ
る。電話での、見守りならぬ聴き守りの継続が、弱った心
の再生を支援している。



■フリーダイヤル自殺予防いのちの電話

 厚生労働省自殺防止事業補助金を受け、日本いのちの電話連
盟が取り組んでいる事業も7年目になり、2007年度も@自殺防
止ネッワーク構築A相談員研修活動等推進B自殺防止相談
窓口の普及啓発を三本柱として実施した。
 前年度までの12月初めの1週間連続実施から9月10日の
自殺予防デーを開始日に、月1回の実施となった。自殺予防に
特化したダイヤル常設に向けての―歩を踏みだしたことになる。
 川崎いのちの電話では、補助事業推進委員会のメンバーとし
て連盟の事業実施に協力するとともに自殺防止相談窓口の普及
啓発事業に取り組んだ。

●公開講座
日 時 2008年2月15日(金) 18:30〜20:30
会 場 川崎市総合自治会館ホール
テーマ 「いのちみつめて 
〜子どもたちに教えられたこと〜
講 師 細谷 亮太 氏
(聖路加国際病院副院長・小児総合医療センター長)


●フリーダイヤル自殺予防いのちの電話の実施
(9月より3月まで毎月10日8:00〜11日8:00)
 相談員数が減少しているなか、特別シフトをどのような
形で組むかを検討し、相談員委員会、研修担当者会、事務
局が、協力して取り組みを進めた。24時間体制で128
名の相談員が参加。昨年より多くの相談件数となり、その
うち自殺志向の相談は、実受信数の30.5%にのぼった。

受信件数
日本いのちの電話
連盟48センター
 川崎いのちの電話  
実受信数 17,154件 325件  
うち自殺志向 5,753件 99件



受信体制強化プロジェクト
 24時間体制のさらなる充実をめざし9名のスタッフが電話
相談の質・量ともに充実させるべく、11月26日から4回の
会合を持った。現状の把握と取り組みについて、話し合いやア
ンケート調査など実施。今後にむけて、どのような体制が望ま
しいか検討を続けている。

資金対策プロジェクト
 厳しい状況になっている資金面を強化するため、10名のス
タッフで11月10日より4回の会合を持った。
 後援会組織が再発足し活動できるよう、4月23日に1回目
の準備会が開催され、賛助会員を拡大すべく準備中である。

OB会
 支える人々の交流の輪を広げることを目的として、相談員OB
会が発足した。毎月第4金曜日の午後、センターの会議室をOB
談話室として開放している。OBの積極的な参加が期待されてい
る。